和装機屋さん、工場見学
- ウエディング
- 2024.05.26
5月中旬、兵庫県と京都府の機屋さん見学に行ってきました。
KOTOBUKIの選ぶ確かな打掛とは、「何を選び、どのように作られているのか」を知らなければお客様にお伝え出来ません。
何軒か見学させていただきました。
まず、絹糸の美しいこと。
色打掛は何百種類もの微妙に違う色の中から、絵柄によって色を選び出します。
気が遠くなります、、
唐織の機屋さんならではの、糸を織物の表面に浮き上がらせたように織るため、特に織るスピードにもその機屋さんによって違いがあるようでした。
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が重なり合って織られる打掛。
白打掛を織られていましたが、色が入らない白だけでもその素晴らしさが伝わりました!
こちらは帯を織っていらっしゃるところでした。
どちらの機屋さんも石川県が誇る「津田駒の織機が一番!」とおっしゃっていました!
経糸が切れたり緯糸が切れたり、それをやり直し、、
白の絹糸に取れない汚れがついていて、織り上がってから見つけほどいて織り直したり、、
その他、美しい一つの反物が織り上がるまでに予期せぬ事態を乗り越えて、やっと仕上がる反物。
宝物のようです。
また、沢山の織り機が動いている工場にもお邪魔しました。
機屋さんはどんどん少なくなっています。後継者のいない機屋さんや、受注が減ってきている和装に対して、安定した賃金をお支払い出来るよう皆様の中心となられて工場を造られたとのこと。
コロナの間も織り続けていらっしゃったとのことでした。
人の手ひとつひとつ時間をかけて細やかな工程をいくつも経て完成する打掛。
労働に賃金が見合わないという現実問題で、後継者がいないことは本当に勿体無いことです。
丁寧に辛抱強く和装を作る職人さんたちがもっと評価されますように。
KOTOBUKIは本物の婚礼和装をお客様に届けることで、少しでもお役に立てたら、と本気で思いました。
それが、お客様にも職人さんにもKOTOBUKIにも嬉しいことかな、と。